Seven...YUKI
「自分はモデルを輝かせることに
一番幸せを感じてるから」
「何それ?」
「いつもこう言って断ってたんだ。
どんなにいい条件でも、
どんなにギャラつまれても」
「え?」
「雪は輝く立場の人間だから
理解できないと思うけど…
俺らみたいに支える立場の人間は
自分達が支えたり、
メイクをして変身させたりした
モデルとかが雑誌に載る。
そして人気が出たり、ファンが増えると
めちゃくちゃ嬉しいものなんだよ」
「…そう…なの?」
「そう。さらに、綺麗に変身したり
綺麗に撮ったモデルが幸せそうにしてたら
もう最高だね。これまで頑張ってきて
よかった~って思えるんだよ」
「へぇ~…そうなんだ」
なんか光輝の言ってることが分かる
気がする。
なんていうんだろ?…親?
自分の育てたモデルが活躍するのが
嬉しい…的な感覚かなぁ~?
「分かったろ?だから俺らは別に
お前が思ってるほど大変でも
惨めでもないんです」
惨めなんて言ってないけど…
でも分かった。
ん?
「でも…あたしが今日瞳さんに
したことは…」