Seven...YUKI
「心配ないって。実際、お前の案の方が
良かったんだし…」
「案?」
「いや、まぁ…とにかく。
今日のことは何も心配いらないよ。
元カノのことも心配すんな」
光輝のその言葉だけで安心できた。
「はぁ~午前は楽しかったなぁ~」
「雪ちゃん着まわしの撮影好きだもんね」
「うん!だって、ストーリー仕立てに
なってるからなんか楽しいんですよね」
弁当をつつきながら言う。
「それにいつもと違って
演技も少しだけ出来るし…」
「演技もって…女優目指してるの?」
お茶を配る滝さんに聞かれたあたしが
答えるより早く、
「え!?雪、女優目指してんの!?」
と言いながら視線を弁当からあたしに
うつす光輝。
「別にそうゆうわけじゃないけど…」
「何?雪ちゃん女優に興味あるの?」
光輝の後ろにいきなり現れた渡部さん。