Seven...YUKI


「渡部さんいつのまにいたんすか?」



「今来た。…それより雪ちゃん。
女優やりたい?」



「無理ですよ!
私演技とかしたことないし…」



「興味も無い?」



「あんまり…」



「じゃあ、やってみる気は?」



「どうしたんすか渡部さん?
雪に女優の仕事でもきたんすか?」



光輝がそう尋ねると渡部さんは
光輝のお茶を一口飲んで、



「いや…別に雪ちゃんって限定では
ないんだけど…
Sevenのモデルから1人を選んで
ドラマやる話が出てるって社長から
言われてさ…」



「社長って…香奈さんの
お母さんですよね?
だったら香奈さん主役にすれば
いいじゃないっすか」



「いや…実は主役が高校生らしくて。
香奈でもできないわけじゃないけど
ほら…香奈が高校生って言っても…
大人っぽすぎて役にはまらないだろ」



「確かに」



「その点、雪ちゃんは大人っぽいけど
実際高校生だし?
その役のイメージにぴったりでさ。
できれば雪ちゃんにやってもらいたいって
社長も俺も思ってるわけ」



「でもあたし…」



「無理にとは言わないから考えといて?
返事も急がないから」

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