Seven...YUKI
「あの…あたしなんかついてますか?」
片手で顔を触りながらそう言うと
また笑い出す。
「そうじゃないの。なんか…雪ちゃんが
赤ちゃんを抱いてて…」
「光輝がその側に立って笑ってると
新婚さんみたいで…なぁ、香奈?」
「新婚!?」
急に叫ぶ光輝。
「あれ?光輝…顔が赤いよぉ~?」
香奈さんとお兄さんがからかい
恥ずかしくなったのか手で頬を
押さえてる光輝。
なんか…可愛い。
そう思ったら少し笑えてきた。
「おい…雪。お前笑ってんだろ?」
「わらっ…笑って…な…」
「嘘つけ!笑ってんだろ」
「わら…あぁ~もう無理」
抑えてたけど我慢できず大笑いをしながら
ゆっくり赤ちゃんをベッドに戻す。
「ったく…勘弁してくれよ~」
そう言いながらしゃがみこむ光輝。
「まぁいいじゃない光輝?
いつかはそういう日が
くるかもしれないでしょ?」