Seven...YUKI


「あの…あたしなんかついてますか?」



片手で顔を触りながらそう言うと
また笑い出す。



「そうじゃないの。なんか…雪ちゃんが
赤ちゃんを抱いてて…」



「光輝がその側に立って笑ってると
新婚さんみたいで…なぁ、香奈?」



「新婚!?」



急に叫ぶ光輝。



「あれ?光輝…顔が赤いよぉ~?」



香奈さんとお兄さんがからかい
恥ずかしくなったのか手で頬を
押さえてる光輝。



なんか…可愛い。



そう思ったら少し笑えてきた。



「おい…雪。お前笑ってんだろ?」



「わらっ…笑って…な…」



「嘘つけ!笑ってんだろ」



「わら…あぁ~もう無理」



抑えてたけど我慢できず大笑いをしながら
ゆっくり赤ちゃんをベッドに戻す。



「ったく…勘弁してくれよ~」



そう言いながらしゃがみこむ光輝。



「まぁいいじゃない光輝?
いつかはそういう日が
くるかもしれないでしょ?」

< 353 / 591 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop