Seven...YUKI
「…瞳…さん?」
部屋の前で腕を組んで立っている瞳さん。
あたしが声をかけるとあたしを見た。
「どこ行ってたのよ。待ってたのよ」
「え…あたしをですか?」
「あんた以外にいないでしょ。
早く部屋入れなさいよ」
「は、はい…」
あたしは急いで鍵を開けて部屋にあげた。
あ…あげて良かったのかな…。
不安になったけどもう部屋に入った
瞳さん。
部屋に入るなりソファーに座った。
「あの…瞳さん」
「あんたも座りなさいよ」
「…はい」
あたしは言われたとおり座った。
「単刀直入に言うわ。
こうちゃんと別れて」
「え…」
「こうちゃんはもともとあたしの彼氏よ。
返して」
「返してって…でも瞳さんは光輝を
フったんですよね?」