Seven...YUKI
大切な過去
目が覚めるとあたしは光輝の腕の中で
眠ってた。
「ん…光輝…?」
「あっ…おはよ…」
まだ完全に目が開いてない状態で
体を起こす。
「あぁ~体痛い…。
なんでこんなとこで寝てるんだろう…」
寝室の床でベッドから無理やり
引っ張った毛布にくるまって
寝てるあたしと光輝。
昨日の夜…あっ…。
そうだ…光輝が媚薬飲まされて
それで…キス…。
勢いよく光輝の顔を見た瞬間
顔が真っ赤になるのが分かった。
「…どした?」
「あっ…いや…何でもないっ」
そう言ってほっぺに手をあてる。
思い出したらすっごく恥ずかしい。
「雪?…顔赤いぞ?なんかあったか?」
「何も無いっ!」
光輝のせいなのに…分かんないの!?
「とか言いながらだんだん赤さが
増してきてますよ~?」
意地悪にそう言う光輝。