Seven...YUKI


「じゃあ…予定は6月?楽しみね~
あたしにもこんな次期が
あったんだなぁ~」



しみじみしてる香奈さん。



「今日歌音ちゃんは?」



「家よ。ヨネさんがいるから安心だしね」



「それにしても…香奈さんはすごいって
前から実感してたけど…
雪ちゃんには驚いたな」



ビールを飲みながらあたしにそう言う
滝さん。



「え?」



「スカウトした時から期待はしてたけど
ここまで活躍しちゃったらさすがにな…
光輝もいい彼女もったな」



「そうっすか?」



「確かに…演技も抜群、人あたりもいい。
もちろん美人でスタイルいいから
モデルには最適。
次はCDデビューかな?」



「え…CD…」



あたしは思わず固まった。



「そういえば俺…雪と付き合って
もう2年になるけど雪の歌って
聞いたことない気がする…」



「え?今まで1度も?」



「家で音楽聞いたりするのを見たことは
ありますけど、
それを聞きながら口ずさんだりとか
鼻歌とか…まったく無いです」



「そういえば…あたしも番組の収録とかで
一緒にいるけど聞いたことない…かも」

< 398 / 591 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop