Seven...YUKI
仕事だもん…仕方ない…。
そう思って頑張らなくちゃ…。
でも…よく考えたら変だよ…。
新人で経験の無い高嶋がいきなり
ドラマ出演はありえても…
相手役を指名するなんて出来ないよね?
お金でどうにかするにしても
高嶋がお金持ちなんて聞いたこと
無いし…。
芸能界に知り合いでもいたのかな…。
だとしたら…そんな汚い手であたしと
共演までして何がしたいの?
あたしのことが本当に好きだとしても…
そこまでする必要があるの?
高嶋は…何を企んでるんだろう…。
考えても考えても分からない。
頭がおかしくなっちゃいそう…。
自分でも気付かないぐらいため息を
ついていた時、
「雪?」
すぐ側から光輝の声。
「…え?……あ、何?」
高嶋のことが気になってて
手が止まってた。