Seven...YUKI
「…雪?」
顔をあげあたしを抱きしめた光輝と
さっきより距離が近くなったあたしは
光輝の首に腕をまわした。
「…あたしも…やだよ」
「…うん」
「光輝以外の人となんて…やだ」
「…うん」
あたしをしっかり抱きしめていた光輝は
あたしが黙ってしまうとあたしを
少し離し軽くキスした。
悲しい顔であたしの頭を撫でる光輝。
「…でも…仕事だから仕方ないの」
そんな光輝の胸に顔をうずめた。
あたしをもう1度抱きしめた光輝は、
「うん…そうだよな」
と言い、
「じゃあさ…いっぱいしよ?」
と光輝の胸にうずくまるあたしの耳元で
つぶやいた。
あたしは光輝から離れて見つめる。
「もしキスシーンあったら…
高嶋としたことなんて忘れるくらい
キスすればいいよ」
「え?」