Seven...YUKI
「消毒」
首をかしげるあたしの唇に触れた光輝。
「消毒してやる。高嶋とのキス」
そのままあたしの唇をふさいだ光輝は
あたしを引き寄せてもっとキス。
「んっ…ふっ…」
いつも光輝にただこたえるだけのあたし。
本当に…あの高嶋とキスなんてするの?
光輝以外の人と?
考えられないし…考えたくも無い。
なんでこんなことに
なっちゃたんだろう…。
「では休憩をはさんで最初のシーンの
撮影にうつります」
スタッフの声で一気にざわつく。
今日クランクインしたあたしを含めた
何人かのキャストさん。
もちろん高嶋もいる。
「はい雪ちゃん、お茶でいい?」
「ありがとうございます」
テレビに出るようになってからあたしの
マネージャーをしてくれている田所さん。