Seven...YUKI
振り返りあたしを見つめる。
「好きな女といつも一緒にいる
男の気持ちが分かる?
毎日同じベッドで目が覚めて、
毎日同じ仕事場で仕事して、
毎日同じ部屋で過ごして、
毎日同じベッドで眠りにつく…」
そう言いながらあたしの頬に触れる。
「こんないい女と一緒にいて…
これ以上我慢しろって言うの?」
真剣な…けど…少し怖い光輝の目。
「そんなこと…言われても」
頬に触れる光輝の手をさけ
視線をはずした。
そんなあたしのパーカーに再び
手をのばしてきた。
「光輝っ…」
「もう1度言う」
びくっ
パーカーを掴む光輝の手を掴んだ
瞬間あたしの顔に近づいた光輝。
「これ以上我慢はできない」
「でも…」
「する気もない」
そう言ってパーカーから手を離した
光輝は車から降りて振り返りあたしを
見つめる。
「今夜」