Seven...YUKI


「え?」



「今夜覚悟しといて」



「ちょっ…光輝!?」



バタンッ



あたしの言葉をさえぎりドアを閉めた
光輝はそのままスタジオの方へ
歩いていった。



あたしは窓に手をついたまま
光輝の後姿を見つめる。



光輝…本気だ…。



本気なんだ。



でも…そんなこと言われても…。



覚悟なんて…言われても…。



出来るわけ無い。



あたしは胸に触れた。



さっきのでこれだけ心臓が
うるさいんだよ…無理だよ。



怖かった…さっきの光輝は怖かった…
のに…あんな光輝でもどきどきしてる。



強引で…本当にここでされちゃうかと
思って怖かったのにどきどきした。



光輝に触れられるとこ全てに力が
入って…緊張して…。



覚悟…出来るのかな…あたし…。



ガチャッ


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