Seven...YUKI
「やっぱ何かあったね?
なんか元気になっちゃってるし」
そう言うと前を向いて車を出発させた。
「……分かりますか…?」
「うん。それに…それっ」
ミラー越しにあたしを見る田所さん。
「首筋の…キスマークでしょ?」
「え?」
あたしは近くにあった鏡で確かめた。
ほんとだ…。
「相当腹立ってたんだね~光輝くん」
「腹立ってる?」
「だって高嶋くんとのキスで
火がついちゃったんでしょ?
よっぽど雪ちゃんのこと好きなんだね。
っていうか束縛だね光輝くん」
あたしはキスマークを手で覆った。
…熱い。
体全体が熱くて…心臓がうるさくて…。
こんなんじゃあたし、今夜の覚悟なんて
絶対出来ないよ…。
「それじゃあね雪ちゃん。
明日はSevenの撮影だから」