Seven...YUKI
?…今なんて?
後ろから聞こえた声に振り返ると
2人の男とその後ろに高級そうな車。
「桜愛利さんですよね?」
「…えっ…えっと」
「どうぞお乗りください」
1人の男が車のドアを開いた。
開いたドアの先に見えた人。
「こんにちわ、愛莉ちゃん」
「宮さん!?」
あたしに笑顔で手を振っているのは
あの宮聡。
「どうしたんですか?」
あたしは思わず近づいた。
「うちの高嶋が勝手なことして
君に迷惑かけてるって聞いたからね。
お詫びに食事でもどうかと思ってね」
「そんな…」
「いいから乗りなさい。
何でもご馳走するよ」
「でも…」
開いた車のドアの前で中に入らず
立ち止まるあたしを見た宮さんは、
「おい」