Seven...YUKI


?…今なんて?



後ろから聞こえた声に振り返ると
2人の男とその後ろに高級そうな車。



「桜愛利さんですよね?」



「…えっ…えっと」



「どうぞお乗りください」



1人の男が車のドアを開いた。



開いたドアの先に見えた人。



「こんにちわ、愛莉ちゃん」



「宮さん!?」



あたしに笑顔で手を振っているのは
あの宮聡。



「どうしたんですか?」



あたしは思わず近づいた。



「うちの高嶋が勝手なことして
君に迷惑かけてるって聞いたからね。
お詫びに食事でもどうかと思ってね」



「そんな…」



「いいから乗りなさい。
何でもご馳走するよ」



「でも…」



開いた車のドアの前で中に入らず
立ち止まるあたしを見た宮さんは、



「おい」


< 430 / 591 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop