Seven...YUKI
ドアを開けた男とは違う男に合図をした。
「はい。失礼いたします愛莉さん」
「え?きゃっ!」
1度お辞儀をしたその人はあたしを
無理やり車に押し込めた。
「ちょっ!なんなんですか!?」
あたしが車に入ると2人の男は
運転席と助手席にそれぞれ座り
車を走らせた。
「降ろしてください!お願いします」
「何が食べたい?和食?洋食?」
「宮さん!お願いです!」
「それとも中華かな?」
あたしの言葉を無視して楽しそうに
話す。
結局、あたしの願いとはうらはらに
宮さんと食事をするはめになった。
「満足していただけたかな?」
食事が終わりあたしに聞いてくる宮さん。
「はい…」
確かにすごくおいしかったけど…。
「こんなことしてもらって…悪いです」
「愛莉ちゃんはそんなこと気にしなくて
いいんだよ」