Seven...YUKI
「…いりません。失礼します」
あたしはそう言い乱暴にいすをどけて
ダイニングを出ようとした。
けど、あたしの目の前に現れた2人の男。
ダイニングの扉の前に立ち並び
あたしの通行を邪魔する。
「どいてください!あたし帰ります!」
「その2人は愛莉ちゃんのガードだよ」
男をどかそうとするあたしに
そう言う宮さん。
振り返るとあたしを見ず食事をしながら、
「交代制で24時間ガードをする。
その2人とここにいる2人の計4人で」
と言った。
「…4人…?」
あたしがそう言うと宮さんの側に
立っていた2人の男があたしに
向かってお辞儀をする。
「ガードって…なんで…」
「愛莉ちゃんを守るためだよ」
守る?何から?
「愛莉さま。
出掛けるのなら早く行きましょう」
疑問だらけのあたしの背中を押した男。
「あたしガードなんていりませんから!」