Seven...YUKI
「愛莉さま!」
ガードの声も無視してスタジオの
入り口まで走り勢いよく扉を開ける。
スタジオに入り光輝の姿を探した。
いたっ!
香奈さんと光輝のお兄さんと滝さんと
瞳さん。
その4人の輪の中にいる光輝。
「光輝!!」
ガードはさすがに足が速く、
あたしがそう叫んだ時にはもうすでに
あたしの元に走ってきていた。
そして光輝の元に行こうとする
あたしをなぜか止める。
「いけません愛莉さま」
「何でよ!?離して」
精一杯手を振り払い光輝の元に駆け寄る。
「昨日はごめん!連絡できなくて!
心配したでしょ?」
光輝の腕を掴みそう言った。
「…おはようございます、宮さん」
静かにそう言う光輝。
「え?」
宮さん?