Seven...YUKI
「何か企んでるんじゃないだろうな?」
あたしの前に立ち光輝を見下ろすガード。
ほら…怪しまれちゃう。
「え…いや、別に」
光輝がガードにそう言うと、
ガードはあたしを連れて楽屋へ向かった。
ごめんね…光輝。
だけど…分かったよ。
光輝の気持ち。
急に変わった光輝の態度に傷ついた。
もう…光輝はあたしのことを
好きじゃないのかもしれないと思った。
でも…それは違うって確信が出来た。
あたしがあげて1度も被ったことが
なかったニット帽。
なのに今…このタイミングで被ってる。
光輝は…まだあたしのことを好きで
いてくれてる。
ちゃんと分かったよ。
「お願いです。
荷物を取りに行きたいんです」
リビングでテレビを見てる宮さんに
頭を下げる。