Seven...YUKI


「だからもうお別れ…」



「…それでいいのかよ」



低い声で言う光輝。



「もう決めたことだから」



「いいのかよ!」



怒鳴るように言った光輝はあたしの腕を
いきなり掴んできた。



「好きでも無いやつと結婚して…
それで幸せなのかよ」



だって仕方ないじゃん…。



光輝の夢が奪われちゃうんだもん…。



あたしにはどうすることも出来ない。



腕を掴む光輝の手を離し、
立ち上がった。



「幸せなわけないよ…
でもこうするしかないんだもん」



これ以上ここにいたら迷う。



光輝に甘えてしまう。



あたしは部屋を出ようとした。



けど、



「行くなっっ!!」



腕を引っ張られて気付いた時には
光輝の腕の中。



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