Seven...YUKI
ホワイトクリスマス…。
3年前に光輝と出逢った日も
そうだったっけ…。
1人で過ごすのかな…光輝。
1年に1度のクリスマスなのに。
ブルルルルルル…
ん?…バイクの音?
この家にバイクなんて無いはずなのに…。
あたしは窓を開けて下をのぞいた。
「え…」
玄関先でバイクにまたがり宮家の
門をくぐって今出ていった人。
光輝?
間違いない…あれは光輝。
もうすでに見えない光輝の姿。
何でここにいるの?
…もしかして!
あたしは部屋から飛び出した。
「あっ、愛莉。さっきさぁ~山村が…
…って…おい!」
階段をあがりながらあたしに声を
かけてくる高嶋を無視してリビングに
入った。