Seven...YUKI


「否定しないんだ?」



「何が」



「婚約者。否定しないんだ?」



あたしをまっすぐに見つめる高嶋とは
目を合わさないように高嶋の下から
抜け出そうとする。



「…聞いてる?」



「うるさいっ」



だって、否定なんてしたら光輝が
くびになっちゃう。



高嶋だって分かってるはずなのに…
いちいち聞いてくるなんて卑怯者。



「ふ~ん…まぁいいけど」



そう言ってブラに手をかけてきた。



「ちょっと、触んないで!」



「うるさい…黙ってろよ」



「仕事行きたいのっ!
ガード待たせてるんだから…」



「もう待ってないと思うけど?」



「え?」



「愛莉は今日休むって言っといたから。
あ、ちなみにSevenにも井上さんに頼んで
伝えてもらったから」



「何考えてんのよっ!どいてっ…」



「愛莉が俺を怒らせたんだからな?」

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