Seven...YUKI
「なんでそんなに冷静なの?」
脱ぎ散らかしてある服を手に取り
着替えるあたしに高嶋は言う。
「何よ」
「俺のこと嫌いなんだろ?
嫌いな男に何回も抱かれて
なんでそんなに冷静なわけ?」
何回も…。
そう…あたしは高嶋に何回も抱かれた。
何度も抵抗したけど男の人の力に
あたしがかなうはずも無く、
高嶋のペースに流されたあたしは
いつのまにか気絶してた。
「もしかして…
俺のこと好きになったりした?」
「変なこと言わないでよ。
…終わったことだし…今さらどう
あがいたってどうにもならないでしょ」
あたしが高嶋にされたことは事実。
無くなったりはしない。
「なんかつまんねぇーの。
もう4時か…あ~腹減った!」
ベッドの中で伸びをする高嶋。
あたしは服を着て部屋から出ようと
ドアを開けた。
「どこ行くんだよ」
あたしに声をかける高嶋を無視して
部屋を出た時部屋の外にある
おぼんに気付いた。
「おい、無視かよ」