Seven...YUKI


「なんでそんなに冷静なの?」



脱ぎ散らかしてある服を手に取り
着替えるあたしに高嶋は言う。



「何よ」



「俺のこと嫌いなんだろ?
嫌いな男に何回も抱かれて
なんでそんなに冷静なわけ?」



何回も…。



そう…あたしは高嶋に何回も抱かれた。



何度も抵抗したけど男の人の力に
あたしがかなうはずも無く、
高嶋のペースに流されたあたしは
いつのまにか気絶してた。



「もしかして…
俺のこと好きになったりした?」



「変なこと言わないでよ。
…終わったことだし…今さらどう
あがいたってどうにもならないでしょ」



あたしが高嶋にされたことは事実。



無くなったりはしない。



「なんかつまんねぇーの。
もう4時か…あ~腹減った!」



ベッドの中で伸びをする高嶋。



あたしは服を着て部屋から出ようと
ドアを開けた。



「どこ行くんだよ」



あたしに声をかける高嶋を無視して
部屋を出た時部屋の外にある
おぼんに気付いた。



「おい、無視かよ」


< 517 / 591 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop