Seven...YUKI
「それが何?」
「宮さんが言ってたよ。
今2人が会おうが何しようが
それは2人にとって自分達で自分達の
首をしめるようなもの」
「は?」
「山村が宮さんに認めてもらうために
説得しに来てるみたいだけど、
宮さんは許す気まったく無いから。
今愛莉の行動に目をつぶってるのも
結婚前のお遊びみたいなもんだって
宮さんはとらえてる」
「遊び…?」
「それに…お互いの気持ちが募れば
募るほど俺達の婚約が公になって
しまった時苦しむのはあいつだ。
愛莉には俺がついてるけどあいつには
誰もいないだろ?」
「婚約が公になるって…」
「俺達が卒業したらマスコミに
発表するってさ。
ついでに愛莉が娘だってことも」
全部…バレる。
「今さらって感じだけどな。
別に卒業待たなくてもいいのに」
そう言った高嶋はあたしの腕を離した。
高嶋の話に何も考えられないあたしは
そのまま振り返りドアに向かう。
「愛莉」
ドアを開け廊下に体を出したあたしは
立ち止まる。
「あいつのこと想うならよく考えろ。
何があいつにとって幸せなのか」