Seven...YUKI


高嶋の言葉に返事をせずそのまま部屋から
出たあたしはお風呂場へ向かった。



シャー……



シャワーを浴びた瞬間一気に涙が
溢れだす。



高嶋に抱かれたこと。



ガードがうすれた理由に昨日の外出許可。



さっきの話。



何が悲しいのか分からないけど
止まらない涙。



「うっ…ふっ…」



シャー……



シャワーの音があたしの泣き声を
かき消してくれる。



光輝にとっての幸せ…。



≪俺が宮さん説得して…認めてもらう≫



そう言ってくれた光輝。



≪雪は俺を好きでいてくれれば
それでいいんだよ。
それだけで十分だから…≫



光輝にとっての幸せはあたしが
側にいること?



そうだとたら…あたしは今の関係を
やめるつもりは無い。



だけど…マスコミに発表されたら…
公になったら?

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