Seven...YUKI


「何とか…言えよっっ!」



ソファーに置いてあるクッションを
あたしに向かって投げてきた。



「宮さんも宮さんですよっ!
なんで会ってることに気付いてるのに
ガードを厳しくしないんですかっ!」



今度はソファーに座ってる
宮さんに向かって叫びだす。



「今だけだろ。そんなにいらだつと
婚約破棄されるぞ」



「…愛莉来いっ!!」



宮さんを睨んだ高嶋は涙目のあたしの
腕を引っ張り部屋に連れて行く。



そして無理やりする。



こんな日々の繰り返し。



光輝と会って幸せな気持ちになって
帰ってくると待ってるのは高嶋との
時間。



あたしが光輝と会わなければ無理やりなんてされずにすむんだろう。



…それでも光輝に会いたい。



会いたいんだもん。










「え!?チョコ用意してないのっ!?」



「ちょっ…香奈さん!?」



いきなり叫ぶ香奈さんの口を
あわててふさぐ。

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