Seven...YUKI
「声大きいですっ」
「ごめんごめん。でもどうするの?
今日だよ?バレンタイン」
「そうですよね…」
すっかり忘れてた…バレンタインの存在。
最近忙しかったし…光輝との時間と
高嶋との時間に振り回されて
それどころじゃなかった。
「手作りだったとしても、
昨日はうちに泊まってたし…ね?」
意味深な笑顔でそう言う香奈さん。
「光輝楽しみにしてると思うな~」
「うっ…そうですかね?」
「そう思うけど?あ、じゃあさっ」
そう言って手を叩く香奈さん。
「チョコの代わりに雪ちゃんが
何かしてあげればいいんじゃない?」
「え?」
「…雪ちゃんからキスしてあげるとか」
疑問のあたしの耳にそうささやいた。
「あたしからですか!?」
「そうそう。
たまに2人でお昼食べてるでしょ?
その時に雪ちゃんからしてあげれば
きっと喜ぶわよっ」
「でも…」