Seven...YUKI
「あ、噂をすれば」
あたしの後ろを指さす香奈さん。
振り返ると楽屋に入ってきた光輝。
「ほら、お昼誘っておいで?」
背中をおされたあたしは立ち上がり
光輝に近づいた。
「山村さん」
大勢のスタッフと何かしていた光輝は
あたしの声に振り返った。
「あ、何ですか?」
「あの…今日お昼ダメですか?」
いつもお昼を一緒に食べる時は
光輝はこう言って誘ってくれる。
「あ~…ちょっと仕事でゆっくり
してられないですね」
頭をかきながら手に持っていた
紙をながめる光輝。
「そう…でうか」
「すいません」
申し訳なさそうに謝る光輝。
「じゃああの…今日仕事終わってから
ちょっと時間ありますか?」
別にお昼じゃなくてもいいもんね?
「え?…あぁ、はいっ」