Seven...YUKI
お茶を一口飲んだ時いきなり香奈さんの
声が聞こえてきた。
声のする方を見てみると香奈さんと
大きなかばんを持った渡部さん。
「どうしたんですか?」
紙コップを持ったまま2人に近づいた。
「あ、雪ちゃん」
「じゃあ俺は行くからな、撮影頑張って」
香奈さんとあたしにそう言うと
スタジオから出て行った渡部さん。
「何かあったんですか?」
「すぐそこに広場あるでしょ?」
「え?はい」
「何か…今光輝、そこで宮さんの
撮影してるらしいのよ」
「え?宮さんの?」
「急な仕事で用事があった渡部さんは
撮影出来ないから光輝に
頼んだらしくて…」
さっきから光輝の姿見えないと思ったら
そういうことだったんだ。
「何も無いといいけどね?」
「え?」
「今2人いろいろとあるでしょ?
宮さんはプロだから仕事とプライベートは
きちんとすると思うけど。
宮さんも人間だもん。
何も無いなんて保障は出来ないでしょ?」