Seven...YUKI
「飛び込んだ!?」
「あ、でもこうちゃんはたいしたこと
無いんです。
頭うったんですけど異常は無かったし、
怪我もこめかみ切って血が出たのと
すり傷程度ですんだし」
「けど…なんか気失っちゃったみたいで、
今は診察室で横になってます」
「良かった…」
あたしはついそうもらした。
「ただ…問題は宮さんで…」
安心するあたしに暗い顔でそう言う
瞳さん。
「こうちゃんのおかげでトラックに
直接衝突しなくて済んで
即死にはいたらなかったんだけど…
体中ひどくうったみたいで」
「命には問題ないとは思うけど…」
思う?…じゃあ…まだ分からないの?
「そんな…」
ひどいことされたけど…。
宮さんのことを好きにはなれないけど…。
あたしのお父さんってことは事実なの。
「宮さ…っ…」
泣き出したあたしを香奈さんは優しく
抱きしめてくれた。
「愛莉!?」