Seven...YUKI
「これ以上泣いたら可愛い顔が
台無しだぞ?」
少し笑ってあたしの頬に触れる。
「ははっ…うん…分かった」
あたしは必死に涙を拭きながら
そう言った。
ガラッ
「宮聡さんのお連れの方々ですか?」
ドアの開ける音とともにそう言いながら
看護婦さんが部屋の中から出てきた。
「もう中に入っても大丈夫ですよ。
どうぞ」
笑顔でそう言われその場にいた人達は
病室に入る。
部屋に入ると頭に包帯を巻かれ
ベッドに横になってる宮さん。
「宮さん?お連れの方々がお見えですよ」
宮さんの耳元でそう言いながら
口元のマスクをはずした看護婦さん。
「宮さんっ、大丈夫ですか?」
スタッフ達が一斉に駆けよった。
「…あぁ…なんとかね…」
病室に入ってすぐに足を止めたあたしは
遠くから聞こえる宮さんの声に
どきっとした。
いつもの宮さんからは想像できないほど
小さくか細い声。