Seven...YUKI


温かいのに…もう…
目を開けてはくれない。



あたしは光輝の手に触れたまま、
崩れるように床に座り込んだ。



「雪ちゃんっ」



そんなあたしの側に香奈さんが
しゃがみこむ。



「大丈夫?…立って…」



必死に立ち上がらせようとする
香奈さんの力に抵抗するあたしの体。



「…雪ちゃん?」



力が入らない…。



「ほら…立ってっ…」



「立てない…」



自分の体じゃないみたい。



言うことを聞いてくれない。



「…っ…立てないんですっ」



うつむくあたしの目からは涙がこぼれ、
それはあたしの服をつたって床に
落ちていく。



数時間前は元気だった。



数時間前は笑ってたのに…。



「どうして…っ…」



脳死?…何なのそれ…。



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