Seven...YUKI
「光輝っ…どうしてよぉ…っ…」
光輝は生きてるの?死んでるの?
生と死の間の脳死。
…だけど…限りなく近くにあるのは…。
死…。
あたしはまた…大切な人を失うの?
「はい、お茶」
「…ありがとうございます」
あたしは香奈さんからお茶を受け取った。
病院の休憩室のソファーに並んで
座るあたしと香奈さん。
しばらく沈黙が続いた時、
香奈さんが口を開いた。
「…もどかしいわよね」
その言葉に香奈さんを見る。
「脳死って…もどかしいわよね」
「…もどかしい?」
「目の前にいるのに…
笑いかけても、話しかけても、触れても…
何も返ってはこない」
「…香奈さん」