Seven...YUKI
「早く止まってほしいの…光輝の心臓…」
想像もしていなかった香奈さんの言葉に
あたしは何も言えない。
「早く…死んでほしい…死んでほしい…」
「な…んで…?」
「見たくない…あんな光輝…
脳が死んで…心臓は生きて…そんなの…
嫌なの…嫌なの…」
泣きじゃくる香奈さんは、
黙って香奈さんを見つめていた
あたしの手を握った。
「ごめんね…っ…ごめんね雪ちゃん…」
うつむいて必死にあたしの手を握る
香奈さんの涙が手に落ちていく。
「あたしのせいなの…あたしの…」
「香奈さん?」
「何も出来なかった…あたしのせい…
あたしが全部悪いの…あたしが…」
分からない…。
香奈さんが謝ってる理由も、
自分のせいと言い張る理由も…。
「香奈?」
光輝によく似た声が聞こえてきた。
振り向くと、休憩室を覗き込んでいる
お兄さん。
「どうした!?」