Seven...YUKI
びくっ
ガッシャーン
いきなりの大きな声に驚いて、
コップを床に落としてしまった。
「愛莉さまっ、大丈夫ですか!?」
すぐさま割れたコップの片付けを
し出す井上さん。
「あっ…すいません、手伝います」
「愛莉さまは触らないでくださいっ!!
お怪我をされては困りますっ」
立ち上がったあたしを井上さんが
死に止めた。
「…すいません」
あたしは謝りながらイスに座った。
あたし…食事中にぼーっとしてた。
話しかけられてもまったく
気付いてなかったんだ。
「…大丈夫か?愛莉」
心配そうな宮さん。
「さっきから箸も止まってますし、
しばらくお仕事の方休まれたほうが
よろしんじゃないですか?」
割れたコップを新聞紙にくるみながら
井上さんが言ってきた。
「そうだな…今の状態じゃ仕事にも
影響が出るだろうし…」
「え…あ、大丈夫っ」