Seven...YUKI
「あの…誰?」
あたしの横で首をひねる香奈さんに、
「うわっ!橘香奈だっ!」
そう叫ぶ。
「悪いな2人とも、こいつ今日から
俺に弟子入りした新人なんだよ」
「新人?…じゃあ、渡部さんがあたしを
呼んだのって」
「こいつを紹介しようと思ってな。
まさか香奈もいるとは思わなかったけど…
ほら、あいさつしろっ」
あたしと香奈さんの顔を交互に見比べてた
その人は、渡部さんに頭を叩かれ
深くお辞儀をした。
「きょ、今日から渡部さんに弟子入りした
蒼島丈(あおしまじょう)ですっ!」
え…。
「…丈?」
「はいっ!よろしくお願いします」
にこにこと笑う蒼島くん。
「こいつ母親の影響でSevenのファン
らしくてな。
特に雪ちゃんが好きらしいぞ?」
「え?」
「ちょっ、渡部さんっっ」
「赤くなっちゃって可愛い~。
君いくつ?」