Seven...YUKI


あたしの肩に腕を置いてもたれる
香奈さんはにやっと笑って聞いた。



「今19で今年20になりますっ」



若っ…。



「あたしと…15歳も違うの!?」



「俺なんか30近く違うぞ」



「雪ちゃんは…」



「7歳ですっ!」



香奈さんが考えてるうちに
答えを言ってしまった蒼島くん。



…7歳。



「君、ほんとに雪ちゃんのこと
好きなんだね?」



「え?あ…いや…」



また顔を赤くした蒼島くん。



これって…運命?



丈って名前の…丈によく似た声の男の子。



それで…7歳の年の差。



思わず笑ってしまった。



「雪ちゃん?何かおかしかった?」



「あ、いえ…」



あたしは気持ちを落ち着かせると、
蒼島くんの目の前に手を出した。

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