Seven...YUKI
リビングではあたしを不安そうに
覗き込む先生。
あたしは栄養不足で体の調子が
悪くなっていた。
何か食べさせようと先生がリビングの
ソファーに座らせておかゆを食べさせて
くれるけど口を開けない。
やっと口の中に入れてもひざにかけてる
毛布に戻してしまう。
周りには心配する園の子供達。
「愛莉姉ちゃん~大丈夫~?」
「おかゆおいしいよぉ?」
「愛莉姉ちゃ~ん…」
みんながあたしの顔を覗き込んでくる。
「愛莉…気持ちは分かるけど何か
食べないとあんた本当に倒れるよ?」
高校生のお姉ちゃん達まで
心配してくれてる。
でも…体が動かない。
「はぁ…それじゃあもう休みなさい」
先生に頼まれて側にいた高校生の
お兄ちゃんがあたしを抱き上げた。
その時、
「あの…すみません」
リビングに入ってきた若そうな男女。
「はい、どうかしましたか?」