Seven...YUKI
すぐさま先生が対応。
お兄ちゃんは気にせずあたしを部屋に
連れて行くためドアへ向かった。
けど、2人の横を通り過ぎる時、
「福井丈の両親ですが…」
え?
「愛莉…丈の両親だって。おりるか?」
あたしは2人を見つめながら
ゆっくりうなずいた。
お兄ちゃんに体を支えられながら
おろしてもらう。
それに気づいてないのか先生は
話を続けている。
「えっ…丈くんの?」
「はい。園長先生にお話を伺いまして…」
そういうと丈のお母さんは泣き出した。
それをなぐさめるお父さん。
まだ、若い2人。
15歳の時に丈を生んだのだから
今は30歳ぐらいだろう…。
けど…違うのは雰囲気。
昔悪かったと聞いたけど今は全然違う。
2人はすごく誠実そうな感じで
昔チャラかったなんて全然想像できない。