Seven...YUKI


肌が異常にきれいなところは
お母さんゆずり…。



あれ…だめだ…。



涙が溢れてきた。



「うっ…ひっく…」



「愛莉…」



周りの中学生や高校生が
あたしをなぐさめてくれた。



「園長先生…あの子は…」



「あの子は愛莉と言いまして…
その…丈くんの彼女でした」



「丈の?」



「はい。…それで福井さん、
今日はどういったご用で?」



「今日は丈の荷物を引きとりに来ました」



「そうですか。こちらです」



部屋を出ていった2人と園長先生。



部屋を出て行くとき園長先生に
“おいで”と手招きをされたので、
お兄ちゃんに支えられながら
ついていった。



「ここが丈くんの部屋です」



丈の部屋に入っていく2人。



「…丈…丈ーーー!!!」



丈のベッドにすがって泣き叫ぶお母さん。

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