Seven...YUKI
不幸な養女
丈が亡くなって2ヶ月。
あたしは少しずつ元気になって
食欲も戻り、
学校にもちゃんと行くようになった。
たまに泣いちゃう時もあるけど…
それでも頑張ってる。
だって…あたしが悲しんだら丈が困る。
それに、丈はいつもあたしの側にいる。
何の根拠も無いけど…そんな気がする。
側にいて見守ってくれてる気がするから…
つらくても頑張れるんだ。
「愛莉ちゃん…本当にもう大丈夫なの?
無理しないでいいのよ?」
バイト先の社長さん。
ずっと休んでたバイトを再開した
あたしに、心配そうにそう言ってくれた。
「大丈夫です。それに、動いてないと
なんかだめになっちゃいそうなんで」
「そう?ならいいんだけど…
でも無理だけは絶対だめだからね?」
「は~い、じゃあおつかれさまでした!」
笑顔であいさつをして工場から出た。
…もう6月か…。