Seven...YUKI
あたしは手をこすり合わせた。
何時間も外にいるんだもん…。
それにずっとしゃがみこんでるから
体が固まってる。
「おいっ。お前、何かしゃべれよ」
またさっきの人。
どっか行ったと思ったのに…。
またあたしが何も答えずにいると、
「じゃあどうするんだ?
こんなとこにずっといたって
いつか死ぬぞ?」
死ぬって…。
「そうじゃなくても悪い奴に
からまれるぞ?」
…あんただってからんでるじゃん。
「…わかった。じゃあ俺ん家くるか?
1日ぐらいとめてやるぞ?」
はぁ?…なんでそうなるわけ?
行くわけないじゃん!!
あたしが何も答えずにいると
その人は黙って路地から出て行った。
…やっと諦めたか。
でも…これからどうしよう。
行くとこないし…。