あなたには何が見える?
目が覚めると例の天井が見えた。
昨日は疲れていたのかすぐにまぶたが重くなって気がついたら寝てしまっていたようだ。
午後からは精密検査の予定だけど、まだまだ時間がある。
確か1階に売店があるって母さんが言ってたような、お腹も空いてるし試しに売店に行ってみることにしよう。
重い腰を上げ扉を開ける、自分の部屋は一番奥にあるので、エレベーターへ向かうには昨日の窓を通り過ぎて反対側の端まで歩かなくてはならない。
「あの子は…居ないか」
廊下の真ん中、例の窓を通り過ぎる時に昨日の女の子がいるのではないかと見渡してみたが彼女の姿はない。
そんなに毎日会えるとも思っていないが、また会ってみたいと思っている自分がいるのも確かだ。
さて、エレベーターがきた、売店には何があるんだろう。
今日の朝ごはんを考えながら俺は1階のボタンを押した。
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