超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。
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「ゆきちゃーん!注文いいー?」
「はい、いま行きます」
「ホットのブラックコーヒーとプリンをお願いします」
「かしこまりました」
注文を受けて軽く会釈をして、カウンター内に入る。
空野さんが初めて来店されたときから1週間が経った。
この1週間、定休日の水曜日以外来店してくれた。
1時間以上ゆっくりするときもあれば、コーヒー1杯だけ飲んですぐに出るときもあるけど。
それでも来てくれるのは店員としてはうれしい。
すでにお父さんとお母さんも空野さんのことは認知していて、常連さんになりつつある。
空野さんは明るくてハキハキしていて周りまで笑顔にしている。
別の常連さんとも話している姿を見たことがあるし、コミュニケーション能力がすごく高い。