超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。







「ゆきちゃーん!注文いいー?」

「はい、いま行きます」

「ホットのブラックコーヒーとプリンをお願いします」

「かしこまりました」



注文を受けて軽く会釈をして、カウンター内に入る。


空野さんが初めて来店されたときから1週間が経った。



この1週間、定休日の水曜日以外来店してくれた。

1時間以上ゆっくりするときもあれば、コーヒー1杯だけ飲んですぐに出るときもあるけど。



それでも来てくれるのは店員としてはうれしい。


すでにお父さんとお母さんも空野さんのことは認知していて、常連さんになりつつある。


空野さんは明るくてハキハキしていて周りまで笑顔にしている。

別の常連さんとも話している姿を見たことがあるし、コミュニケーション能力がすごく高い。



< 15 / 400 >

この作品をシェア

pagetop