超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。




「注文いいっすかー?」

「はい、いま行きます」


空いたテーブルを片づけていると隣のテーブル席のお客様に声をかけられた。

大学生くらいの男性4人グループだった。



「お決まりですか?」


オーダー用紙とペンを持ち尋ねると、順番に注文をしていく。

全員の注文を聞き終え、会釈をして離れようとすると急に手を掴まれた。



「あ、あの……」


驚いて一瞬固まってしまったけど、これじゃオーダーとれないと思い声をかける。

でも、全く離してくれる様子はなくむしろぎゅっと握られる。


ぞわっと気持ち悪さが全身をかけめぐる。




「は……離してください」


勇気を出してみるも、ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべている。



怖い。


そこで初めてはっきりと恐怖心が現れた。


これは危ない、と身の危険を感じる。




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