超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。
◆颯side
あれ?
なんか今日……。
「このままいけば、今日は予定より早めに終わりそうだな」
だよね!
マネージャーの言葉に目を輝かせる。
「おれ、がんばる!」
「おう、がんばってくれ!」
なんだかいつもよりスムーズに現場が進んでいる。
今日はこのあと仕事は入っていない。
ゆきちゃんに会えるチャンスだ!
順調に進むとキャストさんもスタッフさんも楽しそうで、おれも楽しくなってノってくる。
楽しく仕事を進めることができ、巻きで終えることができた。
「お疲れ様です!」
声をかけながら控え室に行き、着替えるよりも先にスマホを手に取る。
すぐにゆきちゃんとのトーク画面を開き、ゆきちゃんにメッセージを作成し送る。
《ゆきちゃん!時間できたから、カフェ行くね!
久しぶりだから楽しみ~!!》
打ちながらにやけてしまう。
早く会いたいなぁ。