超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。




白川家でご飯もいただいてしまう。

すごく温かく迎えてくれてうれしい。



幸せな気持ちになれる。

テレビをつけるとおれが映っていて、ちょっと恥ずかしかった。




「じゃあ、ママとパパはお店のほう行くわね。空野くんはゆっくりしてってね」

「ママパパって……」


ゆきちゃんは苦笑いしてる。
春乃さんが自分のことそう呼ぶことはたしかに聞いたことないから。




「はい。ありがとうございます」



こんな楽しいご飯の時間は久しぶりでうれしい。


いつも家でひとりや、仕事仲間とだから、こんなアットホームな食事は心が安らぐ。



ゆきちゃんと知り合ってからこんな気持ちをたくさん知ることができた。




「颯くん、わたしの部屋……行きますか?」

「うっ……」

「颯くん!?」

「だ、大丈夫。ゆきちゃんのかわいさに撃たれただけ」



おれの言葉にオロオロしているけど、いまのはやばすぎだよね?


破壊力抜群だった。





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