超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。




「颯くん……恥ずかしいです」

「恥ずかしがってるゆきちゃん、かわいい」

「もうっ……!」

「ゆきちゃんにくっついときたいの。だめ?」

「だめ……じゃないです……」

「すきっ!!」

「ちょっ……んっ、」



ゆきちゃんのかわいさに我慢できなかった。

久しぶりにこんな間近で顔を見て、声を聞いて、ゆきちゃんの部屋でふたりきりなんて我慢しろって言われても無理に決まっている。


本当にかわいいんだもん。

天使みたいにかわいいんだもん。


ゆきちゃんのかわいいピンク色の艶っぽい唇を食べるように重ねる。

やわらかくて甘くて、やみつきになる。


角度を変えながら重ねる唇の隙間から時折ゆきちゃんの甘い声が漏れて、それが余計におれの理性を壊していく。



この感触も甘さも声も、全部おれしか知らない。


そのことがこんなにうれしい。




「颯く……ん、ふっ……」



ほら、それ逆効果だから。

おれの名前呼んでさ。




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