超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。
心からそう思っている。
颯くんも同じ気持ちなら、本当にうれしい。
「寂しい思いばかりさせちゃってごめんね」
「寂しいけど、大丈夫です。会えない時間も、颯くんのことでいっぱいで、寂しさを感じるときも愛しさでいっぱいです」
「あーもうだいすき」
颯くんが勢いよく抱きしめてくれる。
そのままベッドに倒れこむ。
顔が近い。
体温も近い。
ベッドに横になってこんなに密着するのは初めてで、いつもと違うドキドキがある。
「今日はこのままくっついて寝よ」
「……恥ずかしい」
「そんな、雪乃もかわいい」
横になったまま微笑み合う。
温かくて安心して、恥ずかしいけど心地よくて。
朝も早かったからすぐに眠くなり夢の世界におちていった。
颯くんの温もりを感じながら、幸せに包まれながら。