超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。
◇きみの溺愛ひとりじめ
「雪乃、いよいよだね!」
「うん!初めてだからすごい緊張するよ……」
「あーなんかそれわかるかも」
テストも終わり冬休みに入った。
そして今日はいよいよ、待ちに待ったaozoraのライブだ。
物販も並んでグッズも欲しいものを無事に買うことができた。
花音ちゃんと計画通り、耳の後ろでふたつのお団子をしてわたしは空色の、花音ちゃんは青色のバンダナをつける。
服もライブTシャツに色違いのスカート。
おソロコーデでライブに来て、さっきもたくさん会場前で写真を撮った。
会場前や物販のところにはたくさん人がいて、みんなキラキラしていた。
女の子たちをこんなにキラキラとおしゃれにさせるaozoraってすごいんだなってライブ始まる前だけど思った。
「けっこういい席でよかった。前通路だしラッキー」
「そうなの?」
「うん。もしかしたら来てくれるかもしれない」
「3階席なのに?」
「アイドルって来てくれるのよ」
「すごい……!」
「まぁ、期待しすぎて来なかったら悲しいから、期待しすぎずって感じかな。でも、ライブはぜったいに期待を超えてくれるから」