超人気アイドルは、無自覚女子を溺愛中。



水着姿の花音ちゃんはすごく、なんていうか、セクシーって感じ。

女のわたしでもドキッとしてしまった。


目のやり場に困ってしまう。


でも花音ちゃんはそんなこと気にせずにわたしの手をとり引っ張る。



「こっちこっち!」

「わっ!」

「早く行こっ」



挨拶をする暇もなく連れて行かれる。

そして海の家に入った。




「お、白川来たな」

「みんなおはよう」

「今日はこのスペース使っていいんだって。浮き輪もあるよ!」



花音ちゃんはすごくテンションが上がっていて楽しそう。


赤坂くんもいつもの明るさでわたしの荷物を受け取り置いてくれる。




「ほら、みんな脱いで。そんなんじゃ海に入れないよ」

「よっしゃ、俺の筋肉を見ろ!」



着ていたTシャツを脱ぐ赤坂くん。


「キャー」と声を上げて盛り上げる花音ちゃん。

わたしはそれを見て笑ってしまった。


最初からエンジン全開だ。



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